最終更新日 2024年2月9日 by やまふじ農園
農業は計画性が求められる分野であり、畑の使用を最大限に活かすことが重要です。特に複数の作物を栽培する場合、互いの生育サイクルを考慮した作付け計画が必要となります。今回は、サニーレタスの収穫と小松菜の栽培を効率良く進めるための一例をご紹介します。
サニーレタス収穫中の課題
現在、ハウス内でサニーレタスを栽培しており、収穫期を迎えています。サニーレタスがまだ収穫中であるため、通常はこの時期に小松菜を播種する畑が使用できません。しかし、農業は時に柔軟な対応を要求されるため、この障害を乗り越えるための方法を模索しました。
セル苗による小松菜栽培
小松菜は一般的には直接畑に種を蒔いて栽培しますが、ハウスが使用中のため、セル苗を用いた栽培方法を選択しました。この方法により、サニーレタスの収穫後にすぐに小松菜を植えることができ、畑を無駄なく使用することが可能です。
自家製育苗培土の工夫
市販の育苗培土を使用するとコストが高くなるため、畑の土と牛糞堆肥を1:1で混ぜた自家製培土を使用しました。この自家製培土は、コスト削減だけでなく、小松菜の生育に適した条件を提供します。最初は牛糞堆肥だけを使用したり、畑の土だけで試しましたが、それぞれに問題がありました。牛糞堆肥のみでは土が乾き過ぎ、畑の土のみでは灌水後に土が固まりやすいことが分かりました。結果的に、1:1の配合が最もバランスが良いことが明らかになりました。
定植と今後の展望
3月5日には、サニーレタスの収穫が終わり、次いで小松菜の苗を定植しました。このタイミングの良い転換は、作物の生産性を最大化し、年間を通じて安定した収入を確保する上で非常に重要です。
この事例から、効率的な作付け計画とコストを抑える工夫が如何に重要かが見て取れます。他の作物にも応用可能なこの手法は、小規模な農家でも大きな効果をもたらす可能性があります。
2月8日 播種
普通、小松菜は播種機を播種機を使って畑に直接、種を播いて栽培します。
しかし、まだハウス内にはサニーレタスがあり、現在収穫中なので、小松菜を播くことが出来ないのでセル苗を作ることにしました。
セル苗を作っておいて、サニーレタスが収獲終了したら、そのあとに直ぐに小松菜の苗を植える段取りです。
こうすることによって、効率よく畑を使うことが出来ます。
小松菜のセル苗作りに市販の育苗培土を使うのは個人的に勿体ないと思うので
2月2日 発芽
きれいに発芽したと思う。
圃場に直接種まきするのが当たり前の小松菜にセルトレイ育苗で市販の育苗培土を使うのは、経費かかりすぎる気持ちが湧いてきます。
なので、畑の土と牛糞堆肥を1対1で混ぜて培土を作り、覆土に市販のバーミキュライトを使用しました。
自家製育苗培土の実験の結果、牛糞堆肥だけでは乾き過ぎて苗が萎れやすく、畑の土だけでは灌水後の土が締まりやすく、コントロールしにくかったです。
よって1対1の割合が比較的良好でした。
定植 3月5日
セル内の根が巻いてきたので定植しました。ハンドプランターを使って定植しました。
株間15cm、2条植え。