鉄コーティング直播の悩み:イネミズゾウムシ対策と光合成細菌の可能性

最終更新日 2014年7月2日 by やまふじ農園

鉄コーティング直播の田んぼの稲もだいぶ成長してきましたが、5月26日に播種したにもかかわらず、近隣の田植え後の田んぼと比べると、少し成長が遅いように感じます。

昨年も同じようなペースだったでしょうか。移植した稲と比べると、やはり直接播種した稲の成長はゆっくりと感じることがあります。

イネミズゾウムシの食害

鉄コーティング直播を始めてから、イネミズゾウムシの食害が見られるようになりました。柔らかい新葉を好んで食べるようで、田植え後の稲では見られなかった害虫です。田植えでは、苗を移植する時点で葉がすでに硬くなっているため、イネミズゾウムシの被害を受けにくいのだと思われます。

鉄コーティング直播では、田んぼの中で発芽し、葉が展開していくので、イネミズゾウムシが好む柔らかい葉がたくさんあり、被害も多くなると考えられます。

昨年はシクロパックを薬剤散布して対処しましたが、今年は薬剤散布を増やしたくないと思い、現代農業の記事で見かけた「廃食用油を利用する方法」を試してみることにしました。

光合成細菌の可能性

廃食用油を水面に垂らして3~4日経った頃、田んぼの隅に赤茶色の膜が浮いているのに気づきました。もしかしてこれは、光合成細菌ではないでしょうか? 光合成細菌は有機物を含んだ泥水に存在するので、田んぼにもいるはずです。

食用油に光合成細菌が反応して増殖し、目に見える形になったのではないかと推論し、この赤茶色の膜を集めて、いつものように粉ミルク、重曹、クエン酸で培養してみることにしました。

上手く増えるかどうか、今後の経過が楽しみです。

鉄コーティング直播の田んぼのイネミズゾウムシ対策

  • 昨年はシクロパックを薬剤散布
  • 今年は廃食用油を水面に垂らす方法を試す
  • 食用油に光合成細菌が反応? 赤茶色の膜を集めて培養
  • 薬剤散布を減らしながら、イネミズゾウムシを抑制できるか

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