最終更新日 2014年7月3日 by やまふじ農園
昨日に引き続き、鉄コーティング直播の田んぼの観察。
5/26播種で、なんとも心もとない生育状況だが、田植えでも籾撒きから田植えまで約1ヶ月。
直播の生育状況も6/26に田植えしたと思えば、田植え後一週間と言う感じなので、それを思えば、この生育状況もそんなもんかと納得する気持ちも出てくる。
さて昨日の赤茶色の膜を今日は手で触ってみたらヌルヌルしていた。
やはりこれは油膜なんだろと思う。
赤茶色しているのは何故か?
自分としては光合成細菌と思いたい。
田んぼの水面に油をたらすことで、光合成細菌を増殖出来ればこんなにお手軽なことはないと思う。
この赤茶色の物質が光合成細菌なら、鉄コーティング直播の発芽率を向上させることができるのではないだろうか。
鉄コーティング直播での発芽不良の一因として土壌中の硫化物の存在がある。
農研機構では硫化物の影響を下げるためにモリブデン化合物の籾へのコーティングの研究をしている。
一方、光合成細菌は硫化水素などを栄養源として生育するらしい。
この2つの事実から直播した籾の周りの硫化物の濃度を下げることが出来れば、鉄コーティング籾の発芽率は向上するのではないだろうか。
鉄コーティング直播して入水時に油を滴下するか、鉄コーティング籾に油を吹きかけておいてから直播するか、という方法が頭の中をよぎっている。