最終更新日 2018年4月5日 by やまふじ農園
今年の春は例年になく寒い天候が続き、私たちの農園での海老芋の育苗に大きな影響を与えました。特に問題となっているのは、種芋の腐敗です。寒波のため、地温が低下し、種芋が正常に発芽する前に腐ってしまうケースが増えています。
通常、海老芋の種芋はポットに播種され、約1か月の育苗期間を経て、しっかりとした芽を確認できるはずです。しかし今年は、期待していた芽が出ず、ポットの中で種芋が腐ってしまう事態が予想以上に多く発生しました。これにより、予定していた苗数の確保が困難な状況になりつつあります。
このような問題に対処するためには、まず種芋の品質管理と前処理が重要です。腐敗を防ぐためには、種芋の選定時に健康なものを選び、必要に応じて消毒することが効果的です。さらに、地温を適度に保つためのマルチング材の使用や、温床設備の利用も検討すべきです。
また、苗数が不足する可能性がある場合は、追加の種芋の準備や、他の栽培方法への切り替えも考える必要があります。状況に応じた柔軟な対応が、成功への鍵を握っています。
今年のような異常気象が農業に与える影響は計り知れませんが、それに適切に対応することで、リスクを最小限に抑えつつ、良質な作物を栽培することが可能です。今後も継続的な観察と調整を行いながら、海老芋の健康な成長を目指します。