2024年の「マイコス米栽培」:昨年からの改善と進捗

最終更新日 2024年7月20日 by やまふじ農園

はじめに

今年もマイコス米栽培に挑戦しようとしている。昨年に続き、試行錯誤を繰り返しながら、この新しい技術を駆使して米作りに挑戦する。今年の栽培計画、そしてその進捗を記録していく。

マイコス米とは

マイコス米とは、籾種にマイコス菌(菌根菌)を接種することにより、根を活性化させて水無し技術で栽培するお米のことを指す。田植え機を使用せず、苗の準備も不要という画期的な技術である。

昨年の振り返り

昨年、Facebookを通じてマイコス米の存在を知り、試験栽培を行った。海老芋畑の端に畝を作り、マイコス菌を接種した籾を播種した。順調に成長し、出穂まで確認できたが、畝での栽培だったため、収穫にコンバインが使用できず、手刈りが必要となったため、出穂の確認後に草刈り機で刈り倒した。

昨年のマイコス米(きぬむすめ)8月16日撮影
昨年のマイコス米(きぬむすめ)の様子海老芋畑の隣に作りました。写ってる水は海老芋用の畝間潅水です。

今年の計画

今年は再びマイコス米の試験栽培に挑戦する。昨年の経験を踏まえ、いくつかの改善点を取り入れた。

  1. 品種の変更 昨年使用した「きぬむすめ」から「にこまる」に変更した。きぬむすめは高温耐性があるが、水無し栽培ではシラタ(乳白米)の心配があったため、出穂が遅く高温の影響を受けにくいにこまるを選択した。
  2. 栽培方法の改良 畝栽培をやめ、平地に播種してコンバインでの収穫を目指すことにした。

栽培の進捗

5月6日 マイコス菌を接種した種籾を播種機を使って播種した。昨年はマイコス菌500倍希釈、イーストガード2000倍希釈、K3 8000倍希釈、アイアンガード2000倍希釈の液を種籾に散布して接種したが、今年はYouTube動画を参考にしてナイロン袋に籾種1kgとマイコス菌5gを入れて撹拌する方法を採用した。この方法は昨年よりも簡便だった。

5月19日 ようやくマイコス米の発芽を確認した。

6月19日 クリンチャーバスME 100倍希釈を20リットル/300m2に散布した。
これで枯れてほしい。1週間後確認する。

6月30日 クリンチャーバスの効果が確認できた。しかし物足りない。広葉雑草については期待通りと言って良いがメヒシバは枯れてはいるが、これで解決するとは思えない。

7月6日   3種(イーストガード4000倍希釈、K3 8000倍希釈、アイアンガード8000倍希釈)を葉面散布した。メヒシバがひつこい。全然勢いが衰えない。。バスターかけたい。カルチするか。カルチとは省力の目標からすると本末転倒になる。

7月7日  マイコス米にへの字施肥。これまで施肥無しで栽培してきた。への字は基本的に出穂45日前の施肥だが、水が無いので効果も時間がかかると思ったので、ちょっと早い50日前に窒素5キロ分の高度化成14-7-10を、施肥した。300平方メートルなので10kg施肥した。

7月11日 追肥による葉色が濃くなった。稲(にこまる)も大きくなってきたが雑草(メヒシバ)の勢いも凄い。ちょっと発想の転換で稲刈りでメヒシバがコンバインに対してトラブルを引き起こす原因などにならなければ、それもありかなと思ったりする。それほどメヒシバが厄介。従来の水稲栽培の感覚で考えると。

条間の水は雨水による水たまり

7月14日 雑草(メヒシバ)が目立ってきたため、クリンチャー粒剤を散布しました。メヒシバはイネ科雑草なので、クリンチャーを選択しました。マイコス米試験地が300m²の広さなので、300gを散布しました。

効果があるか気になります。ネットでメヒシバについて調べると、非常に丈夫な雑草だということがわかりました。稲が植わっていなければ、ラウンドアップのような除草剤で簡単に枯らせるのですが、稲がある場合はそういうわけにはいきません。

クリンチャーの効果が十分でない場合、条間をカルチするのが確実そうです。しかし、カルチするお言うことは、マイコス米による省力化という土台が崩れ去るように思えます。そこまでする必要はないかもしれません。

稲のあいだに生えたメヒシバ
稲のあいだに生えたメヒシバ

7月19日 前回のクリンチャー粒剤の効き方が芳しくない為、クリンチャーを1000倍希釈で30リットル散布しました。今回は早めに決断しました。

結論

今年も新しい技術と工夫を取り入れたマイコス米栽培に挑戦している。昨年の失敗を糧に、品種の変更や栽培方法の改良を行い、順調に進んでいる。今後も成長と収穫の状況を追記し、記録を続けていく予定である。

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