最終更新日 2025年11月26日 by やまふじ農園
最近、どうしようもなく不安になったり、頭の中で同じ悩みをぐるぐると考え続けてしまったりすることが増えました。
特に年末は、普段のお米の精米・配送の仕事に加え、海老芋(えびいも)の収穫、繊細な出荷調整、そして納品先の割り当てといった非常に気を使う作業が重なってきます。

- 「この海老芋のサイズで、あの得意先に割り当てて本当に大丈夫か?」
- 「出荷数を間違えて、急な欠品が出たらどうしよう」
- 「年末進行で疲れているからこそ、計算や確認作業でミスをしないだろうか」
頭の中で、この気疲れする作業のシミュレーションばかりが止まらないんです。一度気になりだすと、もう止まらない……。
「なんでこんなに小心者なんだろう」と自分を責めてばかりいましたが、先日YouTubeを見ていて、不安を取り除くための画期的な脳科学の理論を知りました。これが、私のこの「脳内ぐるぐる地獄」を劇的に変えてくれるかもしれない!という希望を与えてくれたので、まずは備忘録として、ここに残しておきたいと思います。
私の頭を支配していた「犯人」の正体
その話というのは、脳科学者のジル・ボルト・テイラー博士という方の実体験です。
博士は脳卒中で左脳の機能を一時的に失ったそうなのですが、その時、これまでの人生とは全く違う、不思議な世界を体験したといいます。
左脳が沈黙した世界では、すべての悩みや不安、言葉、時間といった概念が消え去り、ただただ平和で、深い静けさに包まれたのだそうです。
この話を聞いて、鳥肌が立ちました。
つまり、私が海老芋の割り当てや精米の納期で感じていたあの「不安」や「焦り」といった感情を作り出している犯人は、「左脳(特に感情モード)」だったというわけです。
そして、脳科学の研究結果として、こんなデータも紹介されていました。 - 私たちが抱える心配事の91.4%は実際には起こらない。
「心配性の自分」が作り出す悩みのほとんどが、左脳が見せている「幻」かもしれない。この事実に、本当に驚いています。私の性格や根性が問題なのではなく、脳の「機能」が過剰に作動していただけなのかもしれない――そう考えると、少しホッとしました。
脳には「4つのキャラ」がいるらしい
ジル博士によると、私たちの脳内には、ざっくり分けて4つのキャラクターが存在するそうです。 - 左脳・論理キャラ(計画を立てる、分析する、真面目な仕事人間)
- 左脳・感情キャラ(「怖い!無理!」と叫ぶ、過去と未来を比較する心配性)
- 右脳・感情キャラ(「ワクワク!楽しい!」を感じる、好奇心旺盛な楽天家)
- 右脳・静けさキャラ(「ただ、今ここにいる」という絶対的な安らぎ)
年末の収穫・出荷調整で不安に押しつぶされそうになっている時というのは、まさに2番目の「左脳・感情キャラ」が暴走し、脳の操縦席を独占している状態だということです。
この理論のすごいところは、「自分で意識的に操縦席に座るキャラを選べる」という点です。左脳が騒ぎ出したら、自らの意思で「右脳の静けさキャラ」にスイッチすることができる、というのです。
これから実践する「脳のスイッチ」切り替え法(私のマニュアル)
まだこの理論を知ったばかりで、自分の不安を劇的に消せたという実感は正直ありません。
でも、この方法を試すことで、あの「納品割り当て前の恐怖」や「確認ミスの不安」から抜け出せるかもしれない。そう信じて、今日からこの3ステップを意識してやってみることに決めました。
① まずは「犯人」に気づく(メタ認知)
海老芋の出荷リストを見た途端に不安が押し寄せてきた時、あえて客観的に心の中でつぶやきます。 - 「おっと、今、『左脳の不安キャラ』が騒ぎ出したぞ」
- 「心配してくれてありがとう。でも今は君の出番じゃない」
と、自分と感情の間に距離を作る練習をします。
② 「今」に強制的に戻る(五感と呼吸)
左脳のノイズを強制的にシャットダウンするために、身体感覚(五感)と呼吸に意識を向け、「今」に強制的に戻ります。
A. 呼吸でリセット - 4秒かけて鼻から吸う
- 2秒止める
- 6秒かけて口から細く長く吐く
これを3回繰り返すだけでも、意識が切り替わるそうです。
B. 五感を使う - 👂聴覚: 今、聞こえている精米機の音や、外の車の音に耳を澄ませる。
- ✋触覚: 手に持っている海老芋の皮の感触や、軍手のザラザラした感触に意識を向ける。
- 👃嗅覚: 事務所や倉庫に漂うお米や土の匂いに意識を向ける。
③ 自分でモードを選び直す(宣言)
最後に、心の中で宣言します。
「私は、今から『右脳の静けさモード』を選びます」
そして、目を閉じて、「大丈夫、すべてうまくいく」という深い安心感をイメージする練習をしてみる。
最後に:不安に立ち向かうというより、切り替える
「不安に打ち勝つ」とか「ポジティブになろう」と頑張るのではなく、ただ「意識的に脳のチャンネルを切り替える」という考え方。私にとっては、この年末の気疲れを乗り越えるための、大きなヒントになる気がしています。
もし、私と同じように年末の業務の多忙や、プレッシャーに悩まされている方がいたら、ぜひ一緒にこのジル・ボルト・テイラー博士の理論を試してみませんか?
きっと、自分の性格や能力のせいだと思っていた悩みが、実は自分でコントロールできる「機能」だったと気づけるはずです。
実践を通して何か変化があったら、またここでご報告しますね!


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