にこまる お米の特徴と農家の視点からの評価

最終更新日 2023年12月20日 by やまふじ農園

「にこまる」お米の魅力と農家の視点からの評価

にこまる

開発背景と特性

きぬむすめ、にこまる、なつほのか、にじのきらめき系統図
きぬむすめ、にこまる、なつほのか、にじのきらめき系統図
  1. 開発の理由 にこまるは、気候変動への適応として開発された新しいお米の品種です。
    地球温暖化による高温や夏季の台風による影響が増える中、お米の品質維持と収穫量の安定化が急務となっていました。
    これを背景に、1996年に開発が始まり、2005年に「北陸174号」と「きぬむすめ」を掛け合わせて誕生したのがにこまるです。
    私たち農家にとっても、このような品種の開発は収穫量の安定化と収益向上の大きな希望となりました。
    コシヒカリが品種登録されたのが1956年。
    あきたこまちが品種登録されたのが1984年。
    ひとめぼれが1991年。
    ヒノヒカリが1990年。
    それらに比べるとにこまるは、とても新しい品種と言うことになります。
  2. 特徴と魅力: にこまるは、その見た目の美しさ(大きな粒でツヤツヤ)と味わい(もっちりとした食感と粘り)で知られています。
    特に、4年連続で食味ランキング特Aを獲得するなど、その高品質は広く認められています。洋食にも合うこのお米は、カレーやリゾットなど多彩なメニューに適しており、冷めても硬くなりにくいため、おにぎりや弁当にも最適です。
    我々農家から見ても、その万能性は加工品の幅を広げるために非常に魅力的です。

栽培特性と品質

  • 高温耐性:
    特に注目すべきは、にこまるの高温耐性です。
    夏の暑さにも強く、品質が低下しにくいこの品種は、高温が常態化する現代の気候に最適です。
    これは、収穫量の安定性と高品質を保つために重要な要素です。
    ヒノヒカリに比べて約10%多い収量は、私たち農家にとって大きな利点です。
  • にこまるは「きぬむすめ」と「北陸174号」という2つの優れた品種の交配から生まれました。
    この両親から、にこまるは、おいしさと品質の良さを受け継いでいます。
    特に、にこまるの栽培が早かった長崎県産の「にこまる」が食味ランキングで4年連続で最高ランクの「特A」評価を受けていることは、そのおいしさの証です。
  • 栽培法の適応:
    にこまるの栽培は基本的に「ヒノヒカリ」に準じますが、苗の伸長が早く、初期生育が大きいという特性があります。
    これは栽培管理において注意が必要なポイントです。
    徒長を防ぐために初期生育を抑制することが重要ですが、これは農家にとって新たな挑戦でもあります。

やまふじ農園の場合

やまふじ農園では2010年頃よりにこまるを作り始めました。それまではヒノヒカリをメインに作ってきましたが、次第に乳白米が目立ち始めました。
ある年、高温障害のひどい年があって、業務米の値段を下げたことがあり、これが品種をにこまるに切り替えるきっかけになりました。
やまふじ農園では、にじのきらめき、きぬむすめ、と収穫が進んでいき最後に、にこまるを収獲します。粒張りの良いお米は食べ応えがあり、学生さんを抱える主婦の皆さんに好評です。

総合評価と購買層へのアピール

  • 万能性と魅力:
    にこまるは、高温耐性、高品質、高収量を兼ね備え、特に西日本の暖地向けの米として注目されています。
    その美しさと味わい、様々な料理との相性の良さは、家庭用から飲食店まで幅広い用途に適しています。
    高品質なお米を求める主婦の方々や、さまざまな料理にこだわりを持つ飲食店のシェフにとっても、にこまるは魅力的な選択肢です。
    また、暑さに強く、気候変動の影響を受けにくい特性は、これからの時代に必要なお米と言えるでしょう。
    私たち農家としても、にこまるの栽培は収穫量の安定と収益向上に直結し、次世代への貴重な遺産となり得ます。
    高品質で多目的に使用できるにこまるを、ぜひ皆さんの食卓にもお迎えください。
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